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パーソナルヒストリーメモ(その10)

  • IIJ時代立ち上げにかかわった組織は、ICAT (認証実用化実験協議会)と、JPCERT
  • ICATは、https の利用が始まってきたことや、WIDE でも PEM の実験などを行い、PKI の利用を検討していたため。Verisign の証明書がバカ高いということもモチベーションとしてあったか?
  • JPCERT の立ち上げは、ここに詳しい。これ以上面白く書けないので、略。両方とも当時機械振興会館の地下にあった JIPDEC を拠点にした。大林さんは、現在釜石市議。
  • 総理官邸の Web は、紆余曲折の産物。なにしろ政権交代が起こって大変だった。さまざまな人が関わっていたことが後に判明するのだが、中心は経産省。
  • kantei.go.jp というドメイン名にはいろいろ意見があったのだが、最終的には総理府でのミーティングで決まった?
  • 羽田政権下で準備。当時は、ホスティングというのもなかったので、官邸に 64kbps の専用線を引き、SparcStation 1+ (?) を置き、Web サーバとする。インストールは全部自分でやったはず。Apache は、IIJ-MC でやったのかな?設置も私が総理官邸に何回か通ってやりました。この時点ではオフィスはまだ溜池だったので、歩いて行った。
  • 官邸内で、舛添先生(当時東京大学助教授)がソファーに座ってて、「先生、ここで何してるんですか?」と会話をした。
  • オープン土壇場で、村山政権に交代。というわけで、官邸ホームページの第一号は、村山総理になる。Web制作はさっちゃん。
  • 所信表明演説全文を掲載するのだが、この時代は和文タイプ印刷で、コンピュータではない。縦書き。これをスキャナーで読んで、OCR で読んで起こす。この作業は、私の家の PC (FM-16β)でやった。
  • IIJ のオペレーションは、IP 系浅羽、UUCPなどダイアルアップ系が三膳、バックエンドは大野さんという感じで、私は上記の Web サーバなど、その他という感じだったかな?
  • UUCP も従量課金だったが、契約者が法人ユーザだけだったので、ログの集計で請求書を発行したが、ダイアルアップ IP を始めようという時には、クレジットカードでやらなきゃだめだよなあ、ということで大野さん(と三膳)が作ったと思う。ただ、今のように決済システムが簡単に提供されているわけではなく、ゲートウエイのシステムが数千万円とか言われたか?もちろん NIFTY とかはやってたわけだが、あっちは富士通なので、零細IIJとは違う。結局、最初は、裏で、CAT端末で手入力でスタートしたかも。法人は請求書だし、銀行引き落としと平行で、そっちを選ぶユーザも多かった?
  • RT-100i のメーリングリストを開始するために、IIJメーリングリストサービスを作る。majordomo を改造して提供。