郵便は、自宅やオフィスへ配達するのではなく、郵便局に赴いて受け取ることができます。これを、郵便局留め(止め)、局留めといいます。局留めを利用する場合には、宛名に住所には、「郵便局の住所、○○郵便局留め」と書き、受取人の氏名を記載します。郵便番号は、郵便局固有の番号がありますので、それを記入します。ゆうパックなどのように電話番号を記載する必要があるときには、受取人の電話番号を記載します。郵便局の電話番号ではありません。スペースに余裕があるときには、受取人の住所を小さく記入することが勧められています。クリックポストでも、郵便局留めは利用可能です。
日本郵便では、2017年より、e配送サービスを開始しました。これには、ヤフオク、メルカリなどのオークションサービスと提携して配送するものと、2018年より開始された、ゆうパックスマホ割などがあります。オークションと提携したものでは、匿名配送となっていて、個人間で利用することを想定していて、それぞれ相手の住所や氏名をラベルに記載しないで配達するようになっています。
ヤフオクでは、「ゆうパックおてがる版」という名称になっています。このサービスでは、郵便局での受け取り、コンビニの受け取りを選ぶことができます。ただし、これは従来の郵便局留めとは異なるサービスであるために、郵便局留めという名称ではなく、店舗受取サービス(郵便局・コンビニ・はこぽすでの受取が可能)などの呼び名となっています(ヤフオク、メルカリなど利用するサービスによって異なる)。これがわかりにくい原因の一つになっています。メニューの表記がわかりにくいため、トラブルになっています。e配送サービスでは、宛名に郵便局留めと記入する方法は利用できません。e配送サービスでは、店舗受取サービスを利用する場合には、必ず受取人が場所を指定する必要があります。この場所は差出人には通知されません。スマホ割では、SMS、e-mail、LINEを利用して相手に指定することを依頼します(実際には、リンクをコピペできれば、どんな方法でも依頼できます)。
下の図は、ヤフオクで落札後に「取引をはじめる」の青いボタンを押すと現れる画面です。
ここで、お届け先住所で、かならず一番下の「店舗等で受け取る」を選ばなければなりません。上の2つで、郵便局の住所を書いて、「〇○郵便局留め」と書いてしまうと、仮に荷物が届いても一般の郵便物のように身分証明書を提示しても受け取ることができません。また、こちらの住所入力では、郵便局用の郵便番号(XXX-YY99など)を入れても、該当する郵便番号はありません、などというメッセージで拒否されます。
下の図で、①の「店舗等で受け取る」を選ぶと受け取ることができる場所を選ぶことができます。
②に名前を入れて受け取り先を探して、選びます。郵便局の住所を入力する必要はありません。
これ以外の方法では、郵便局留めでの送付はできません。
荷物が、郵便局やコンビニに届いて、しばらくすると認証番号が発行されます。追跡番号と認証番号をメモして(あるいは、スマホを持って)、郵便局やコンビニに行くと、荷物を受け取ることができます。身分証明書は不要です。