Office 365 でも使える、Microsoft の Information Rights Management System (RMS) である、Azure Information Protection を設定してみることにする。
まず、どの契約で何が使えるかを見てみる。これが意外に複雑である。Office 365 の Enterprise E3/E5 で、RMS が使えるのだが、実はすべての機能が使えるわけではない。すべての機能が使えるのは、Azure Information Protection P2 ということになっている。一応これは頭にいれておいたほうがよい。
以下の表は、Microsoft の Web に掲載されているものだが、日本語版では RMS for Office 365 の対比がないので、英語版の情報から合成して作成した。英語版にリンクを張っておく。
実際の利用において、「ドキュメントの追跡と無効化」が、Office 365 だけでは使用できないが、これは管理者だけが使用できればよいとするならば、特に問題ないだろう。管理者だけは、Premium P1 (月額220円)を追加する必要がある。あとの機能は当初問題になることはないだろう。
別の名前が付いているので、心配になるが、RMS for Office 365 も、Azure Active Directory の上に構築されており、これらは同じものであり、一部の機能に差があるだけである。