アメリカでクリントン・ゴア政権が誕生して、インターネットが推進されるようになった。インターネットのデモをする定番が、ホワイトハウスの Web という時期があった。日本でもそれにならって、政府のホームページを作ろうという話になった。ホワイトハウスに対抗して、首相官邸のホームページを作るという話である。1993年ごろのことである。
当時の通産省が中心となり、総務庁(当時)が事務局的な役割をしていたと思う。私はその両者と打ち合わせをしたと思う。今と違って、Web デザイナーという人たちもいなかったので、私たちで、総務庁の人から素材をもらって作ったのではなかったかと思う。
ただ、企画段階では、羽田首相だったのだが、村山政権が誕生し、日本で最初に Web に載った所信表明演説は、1994年6月の村山首相のものとなった。ただ、原稿はタイプ印刷で作られていて、ファイルでは存在していないということで(存在していたと思うのだが)、印刷物を受け取って、入力することになった。
この作業は、縦書きの印刷原稿から、私の家のパソコンで、スキャナーで読んで、OCR にかけるという作業を夜中に行った。思い出は思い出なのだが、なんともすごい思い出だ。その記念すべき、所信表明演説原稿を掲載しておこうと思う。
最終更新日: $Date: 2008-11-03 21:47:50+09 $